『石の上にも3年』は若者を奴隷にするための嘘だった話

石の上にも3年と我慢しなさいと言われ違和感を感じている人向けに記事を作成しました。

今回の結論

タイトル通り、石の上にも3年は若者を奴隷にするための嘘だった

YouTubeで基本的なことは学べる時代

下積み時代は誰でも必要。ただし、言語化が上手な人の元で学ぶべし

会社組織では上司(中間管理職)の方が圧倒的に働く時代に「出世意欲」は湧かない

 

「石の上にも3年」とは

 

石の上にも3年と言う言葉は「我慢強く耐え忍べば、必ず成功する」と言う意味で用いられることが多いです。

宗教や坐禅などの修行が語源のようですが、それらとは切り離して考える必要があります。

 

ただ、上記言葉の意味である忍耐強く、我慢すれば成功すると言うのは実社会において嘘です。

正解は我慢強く、忍耐強く耐え忍ぶのではなく、そのことを継続することが成功の秘訣です。

継続することに我慢強くとか忍耐強くと言う要因はいらないと思います。

実はこの話は、僕は飛び込み営業をしていた時代にある社長さんに教えてもらった言葉です。

「石の上に3年なんて言うけど、あんなの嘘だから」とバッサリ。

すごい軽いノリで言われましたが、当時から物凄く府に落ちた言葉でした。

何か成功する人は努力と言うければ努力とは継続する力であり、我慢強く耐え忍ぶことではないと言うことです。

また、成功した人の話をじっくり聞いたり、読んだりすると、実はその分野をひたすら猪突猛進にやり続けていたのではなく「一つの分野でうまくいかずに、進路変更したら成功した」と言う話の方が多いんですよね。

つまり、自分が本当に継続して取り組むことを見つけた瞬間が本当の成功の種であり、我慢強く耐え忍んだこと自体は成功とは関係ないのです。

 

だったら、なんで我慢強く耐え忍ぶことを世間一般では広く流布されているのでしょうか。

答えは、労働者にしっかり働いてもらうために世間一般で流布されているのです。

労働というには我慢や忍耐力が必須です。

労働者に対して、我慢や忍耐力を強いる言葉が用いられるのです。

そのため、上司から言われた「石の上にも3年」「この会社で通用しなければ他で通用しない」などの言葉には説得力がありません。

上記の通り、成功する人の本質を「我慢や耐え忍ぶ力」があったから成功していると勘違いしているからです。

努力と言う言葉をイコール「我慢や耐え忍ぶ力」と誤訳しています。

基本的に石の上にも3年なんて言われたら、若者に辞めて欲しくないか、勘違いしている人の言葉だと受け止めましょう。

YouTubeで勉強できる時代

 

今の時代、物事の大枠はYouTubeで学べる時代です。

会社でじっくり働きながら、仕事のことを勉強していくと言う余裕もないことも多く、少数の人で多くの仕事を効率よくする時代において、何かを学ぼうと思えば、個人がさっさと独学で学んでしまった方が良い時代です。

例えば、お部屋の掃除方法に付いて学ぼうとすれば、YouTubeで掃除のやり方に付いて検索し、何名かのチャンネルを渡り歩けば、場所ごとにこれでもかと言うくらい丁寧に解説し、使用する道具まで紹介してくれます。

後は実践してみて、動画と違うところや自分でやってみた気付きなどを参考にして、次回に繋げるだけです。

場合によっては、実務経験を積み重ねるだけで、これだけで独立し仕事としてやっていく素地が出来る可能性も高いのです。

これが一昔前は事務経験を積んで、どこかの会社に属して、または誰かの下で働いて学ぶ必要がありました。

しかし、今は時代が変わり、おおよその大枠であれば、YouTubeでも学べる時代です。

YouTubeで全ての本質が掴めるとは思っていませんが、初心者時代のきっかけにはなります。

これを活用しない手はありません。

 

ただ、注意が必要なのはYouTubeで紹介している動画は本人が得意なことを発信しているケースが多く、簡単そうに見えても実はとても奥が深いなんてこともあります。

お掃除なんて、誰でも出来ると思えますが、実は知れば知るほど、単純な動作でさえも奥が深く、簡単なことではないと思えてきます。

そうしたことは一回自分で学んで行動してみないとわからないことです。

でも、そうしたことがわかるだけで、次のステップに進めるのです。

 

下積み時代は本当に必要か

 

僕は仕事の関係上、建築関係の大工さんなどの職人さんと普段から会話することが多いです。

その際に「若い人がいない」と言う話は耳にタコが出来るくらい聞きました。

そのため、技術を継承する後継者がいないと言う事態が発生しています。

技術を継承するにはかなりの時間がかかると言うことはよく聞きますが、なぜ、技術を習得するのに時間がかかるのか、聞いてみると大体、職人さんの教え方の問題だったりします。

教えることは言語化すると言うことです。

職人さんは自分自身の感覚や経験で仕事を進めてしまうのですが、それを後輩や部下に伝える能力がない人が多い傾向があり、それが時間がかかる原因だと、大工の頭領が大笑いしながら言っていました。

僕は「なるほど。」と深く思いました。笑

 

つまり、本気で取り組みたいジャンルがある、または経験を積みたいと思ったなら、お金を払って言語化するのが上手なスクールに通うのもありですし、経験のある人の弟子入りくらいの勢いで学びに行っても良いです。

今は色々な選択肢がありますから、学ぶための下積み時代を自分に合う方法で選んでいけるはずです。

 

もはや、上司の方が働く時代

 

本当に最近実感しているのですが、取引先の上司が部下より働いていたり、上司の方が仕事出来るからと言って、上司にその上司から仕事が振られたり、部下に残業させられないから代わりに上司が働くとか、時代が大きく変わる事象が多く発生しています。

これでは会社組織で上を目指して疲弊していくより、やりたいことに対してスキルを身につける方法を別で探して、独立した方が得だと考える人が増えてもおかしくはないです。

単純に自分を使い潰すような勢いで働かせようとしている会社で出世しようと考える人は減っていきますよね。

そう言う時代に「石の上に3年」なんて言葉を出した時点でゲームオーバーです。

そんな言葉が上司から出るなら黄色信号です。

会社のために働きなさいと言う精神は日本企業に残留している精神ですが、その精神はすでに化石化が始まっています。

 

良い会社の概念もいずれ、転職前提とした個人のスキルを上げられる会社が人気出るかもしれませんね。

昭和・平成前期での働き方の概念を持っている人(会社)には酷な話ですが、それだけ世の中変化が激しく、淘汰されていくのも時間の問題かもしれません。

社会を回しているのは結局「人」です。

人がいるから、仕事が出来、仕事が回るのです。

人を集める方法が10年前と変わらない会社は要注意です。

 

最後までご覧いただきありがとうございます。

プロフィール

プロフィール「新しい子育て研究家兼ライフコンディショナー」

○名前:じょーもんパパ ○出身地:青森県 30代のアウトドア・釣り好き、サッカー日本代表好き。 「2歳の男の子・0歳の女の子」二児の父親。 妻と息子と娘と4人暮らし。自分も子供も大事にする子育て・生き方を模索中。興味のあることは何でもやってみるをモットーに生活中。「自分が生まれた意味」は好きなこと・得意なことにこっそり隠れていると信じている。自分を満たすからこそ、コップから溢れるように周りも大事に出来ると伝えている。

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