「仕事で人に教えることで何を伝えて良いか迷っている」
「教え方のコツを知りたい」
「就職したばかりでビジネス的なコミュニケーションの方法がわからない」
「良い師匠の特徴を知りたい」
「子供に何かを教えるときのコツを知りたい」
そんな方に向けた教え方のコツです。
今回の結論
先に結論だけをしっかり伝えて、プロセスや理由は自分で考えてもらう
ビジネスでは相手の時間泥棒は嫌われる
子供に結論から伝えることで、「なぜ?」と別の結論を考えたり、理由を考える力が身に付く
良い講師の見極め方は結論から伝えているかどうか
結論から先に伝えることの重要性
一昔前は起承転結で文章を書くことや伝えることが良しとされた時代がありましたが、学ぶスピードが加速している現代では、そのやり方はナンセンスです。
起承転結的なやり方は、じっくり文章作成する分野や文字を起こす人が知っていれば良い方法となっています。
起承転結的なやり方が悪いのではなく、軸にすべき考え方は自分や相手への時間を大事にする価値軸です。
自分の好きなことや興味のあることや面白いコンテンツが溢れている現代では、誰かの話をじっくりと聞いてゆっくり学ぶことが必ずしも良い方法であるとは限りません。
相手の時間を大事にするのであれば、重要なのは結論から先に伝えてしまうことです。
ビジネスシーンにおいても、ブログの書き始めにおいても、子育てで子供に何かを伝えるにしても、どれも本質的には一緒です。
結論から伝えてしまい、その後に詳しく聞きたいかどうかは相手次第で替えていく方法が良いと思います。
特にビジネスシーンにおいて、何かを伝える際に重要なのは結論から先に伝える点に付きます。
この結論から伝えることが上司にしても、同僚にしても取引先にしても伝える習慣がある人は、仕事がしやすい人という判断をされやすいです。
その結果、仕事がどんどん割り振られ、こなす仕事量も増えていくことにつながります。
特に営業の仕事をしている人は特に伝え方が重要です。
僕は誰もが知っている大手企業の部長や中小企業の取締役を勤めている方々と様々な仕事をしてきましたが、結論から伝えない時間泥棒になってしまう時点で、相手にされなくなることを嫌というほど体験してきました。
ビジネスエリートが良いと言う訳ではありませんが、彼らは時間に対してとてもシビアに生きています。
「結論から申しまして〜」なんて言ってもいつまでの結論から言わない人もいますが、それはナンセンスです。
はっきりと結論から伝えることです。
また、ビジネスシーンにおけるメールのやり取りも、一つの文を短くし、結論と理由・事例(例)という形で記入すれば、立派なビジネス文書になります。
世の中にはビジネス文書の専門家がややこしい表現ややり方を紹介して、より難しく感じるようにしてしまっていますが、使う文言は小中で習う表現で問題ありません。
大事なことは「結論」→「理由」→「例」の流れで書くことです。
たったこれだけで、突出して仕事が出来るように見えます。
複雑怪奇な文章や起承転結、わかりやすい図面や表を用いる必要はありません。
そんなことより、伝える順番こそがとても重要なのです。
人に何かを教える機会に対して、どうアプローチして良いかわからないという方が多くいます。
そもそも、何をどう伝えて良いのかわからないという方もいます。
僕もいまだに模索しているところではありますが、一番良くない方法は「勿体ぶったりして、伝えたいことを素直に伝えないこと」だと思っています。
いうならば、師弟関係で師匠が何も教えてくれず、長い時間を経て、そして、厳しい謎の修行ののち、教えてくれるみたいなもどかしさを感じます。
どんどん自己実現のための情報を得やすい時代になっている昨今、勿体ぶって何も教えないという人は厳しい見方をすれば教える人として良くない姿勢であると感じます。
何かを問われたり、何かをするために教える必要がある場合、結論から先にどんどん教えて言ったほうが良いと思います。
その教えの理由というのは、組織の中や個人の経験則や考えの中で熟成されてきたものです。
つまり、プロセスは組織や個人により変わってくるということです。
そのため、答えは簡単に教えてしまい、理由は自分で考えてもらい、自分で体験してもらった方が良いのです。
今はいろいろなジャンルで先生と言われる人がいますから、勿体ぶって答えを言わない人や何を言っているのかわからない人は先生や師匠にする必要はないと感じています。
子育て・勉強においてもコツは一緒
ここまでの内容は実は深いんですが、とても浅いことを書いています。
結論から伝えてください、と言う話しかしていません。
勉強を教えている家庭においても、子育てをしているママさんも、ビジネスパーソンも意識する点は一緒です。
子供が知りたいことを一生懸命伝えていたら、子供が飽きてしまって、別のことをしてしまった経験はありませんか。
丁寧に一から説明することも大事なことですが、一から説明する前に結論から伝えてしまい、その話に興味があるかどうかを様子見ながら話した方がお互いのストレスがなくなります。
子供が話を聞いてくれないなんて、不満もかなり少なくなります。
それだけ結論から伝えることは人生を豊かにしてくれます。
ただ、子供に伝える際に注意しないといけない点は、子供の会話のペースに合わせてあげることです。
子供の「なぜ?」と言う考える力を養う結論から伝える方法
特に子供に結論だけ伝えていたら、理由が知りたくなって「なぜ?」と言う素直な感情が出てきます。
その「なぜ?」と素直に考えることこそ、勉強することの本質です。
頭を使って考えることが出来ることは子供にとっても、とても良い機会となるのです。
子供の「なぜ?」を追求したら、実は結論が別のところにあったなんてことも出てきますし、物事を色々な角度から見ることが出来るようになっていきます。
例えば、「車は走るモノ」と言う話があったとしましょう。
車はなぜ走るのかと言う考えがあれば、「エンジンがあるから走る」と言う考えもありますし「ブレーキがあるから走れる」と言う発想も出来ます。
物事には様々な見方や角度、切り口があることを気づかされるのです。
ですので、結論を伝えることによって、結論を丸暗記して、考えない子供に育ってしまったらどうしようと考える必要はありません。
むしろ、結論を伝えるからこそ、別の結論がないかどうかを考えることに繋がっていくのです。
また、勉強や習い事に関して良い先生を探している場合、伝え方を観察するだけである程度良い先生か判断出来ます。
時間が圧縮された時代において、益々結論ファーストの伝え方が重宝されていくと確信しています。
最後に、結論から伝えることが大事と言う話をさせていただきましたが、これを相手に強要したり、求めるのは違います。
あくまで自分自身のスキルアップの方法として「結論から伝える」を実践してみてください。
以上です。
最後までありがとうございます。
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