実店舗での買い物が減り、セールという言葉を聞くことも少なくなってきた昨今ではありますが、まだセール実施をいう文言を使い、商売を行っている店舗はたくさんあります。
今回の結論
『店舗セールとは在庫を売り捌くため、企業的セールと言うのは企業の売れ残りを売り捌くための機会であり、本当に欲しい物以外は買わない方が良い』
昔から嫌いだったセール
いきなり個人的な話になりますが、昔から僕はセールというものがあまり好きではありませんでした。
本屋やレンタルビデオ店でアルバイトしていた大学時代なんかは「セール」という言葉を聞くだけで身震いがするほど嫌でした。
なぜかと言えば、忙しくなりしんどいからです。笑
それに当時は正社員の方々に相当こき使われていたと思いますので、だいぶアルバイトが苦行のような場所でした。笑
だから、その苦行が倍になりしんどくなるのは嫌だったというわけです。
レンタルビデオ店のレジをしていた頃は、相当しんどかった記憶しかありません。
セールによって当時は旧作1本50円や100円という格安のレンタルセールを行っており、夕方からバイトをして5時間くらいはレジに立っているのですが、ずっとマニュアル通り喋りっぱなしです。
喋りっぱなしのため、休憩もほとんど取らせてもらえず、自分が休みたいと手を上げることも正社員の人の目が光っていたため出来ず、ひたすら我慢と苦行のバイト人生でした。
大学の講義がフルである日でレンタルセールを行った日なんかは疲労で最後自分でもわかるくらい何を言っているのかわからないことも多々ありました。
口が回らなくなった僕に対して、お客さんに「こいつ何言ってんだ」と目の前に罵られたこともあります。笑
それだけ、ギリギリの状態でのレンタルセールでのバイトでした。
そのレンタル店での影響もあり、社会人になっても「セール」というのは売る側だったとしても、買う側だったとしても嫌です。
買う側だったとしても、店員さんがしんどそうな顔をしていたり、辛そうな雰囲気だったり、疲れていたりすると自分もその気持ちがよくわかるので、買うのを遠慮してしまいます。
また、店員さんが忙しさのあまり、表情がなく疲れていたり、反対に忙し過ぎて目が怖かったりするのを敏感に感じてしまうので、個人的に忙しそうなお店には行きたくないです。
特にコンビニでひどい対応をされたお店は店員さんが嫌いというよりは、こちらが店員さんの調子を気にし過ぎてしまい、疲れてしまうので行かないようにします。
僕の場合、どんなに便利な場所にあっても行きません。
日本でも指折りに混む大通り沿いの某有名牛丼店に仕事の帰りなど便利だったので、最初のころ通っていたのですが、いつも女性スタッフ1人か女性スタッフともう1人誰かがいるだけで、お客さんの人数に対応できていない感じでした。
対応も忙しいので仕方ありませんが、鈍感なお客さんでもわかってしまうくらい不機嫌な対応でした。
そのため、すごく便利な位置にあるお店でも行かないようにしています。
なんかこちらまで不機嫌になってしまいそうで、その日のその後が良く無いような気さえしますし。
結果的に何が言いたいかと言えば、安さを売りにしているお店やセールスをしているお店は、結果的に従業員の方の仕事量が増えるために、お店の雰囲気や接客対応も悪くなるような気がしています。
気がしているというか実体験で何度もあるのですが。
つまり、店員さんの態度が悪いという話ではなく、セールスやそれに近しい安売りのお店というのは、働いている人に過度な労働を強いているケースが多く、気持ちよく買い物が出来ないところが多いという全体構造の話です。
売れなさ過ぎてセールスを連発しているところはありますが、そうしたところは自然と無くなっていきます。
安売りと高売り
多くの経営者が自信満々に言うのですが、「安くしなければ売れない」とよく言われます。
また、「価格をキープしなくてはならない」です。
「安くしなければいけない」「消費者は安さを求めている」「仕入れを下げて安く売るが商売の基本」などなど、安売りに関する話は枚挙に遑がありません。
でも、ものすごくシンプルな話ですが、安売りは経営を苦しくする最大の要因だと思います。
反対の高売りで考えるとわかりやすいのですが、サービスや商品の質を高めて、高く売ることで汗くさと働く時間が少なくなり、ゆったりと仕事をすることが出来ます。
そして、何より短時間で多くの利益が見込めますから、働く時間も少なくするか、売り上げを伸ばすことが出来ます。
それは出来ないと思う人も多いと思いますが、出来ないと思っているから出来ないのだと思います。
本当に魅力あるサービスや物は高くても売れます。
僕は好きなラーメンは2,000円払ってでも食べたいです。
僕は好きな寿司は5,000円払ってでも食べたいです。
僕はどうしても行きたい場所は30万円かかっても行きたいです。
本気で欲しい物は多少値段が高くても良いのです。
本人の価値観的に欲しい物は欲しいですし、食べたい物は食べたいのです。
そういう人向けに商売すれば良いのではないでしょうか。
もし、これらの高売りをみんな同時に行えばどうでしょうか。
みんな、ゆとりのある生活ができると思います。
質を高めた高売りこそ、目指すべき理想的な経営スタイルだと感じざるを得ません。
繰り返しになりますが、人にとって、本当に必要なもの、信頼できるサービスや商品は高くても売れます。
安くなくては売れないは確実に思い込みだと思います。
テレビの見過ぎです。
必要な物だけ買い揃える
大人になってからもずっと必要な物だけを買い揃えて、比較的ミニマム的な感じで買い物をしてきたつもりですが、本当に必要な物だけ買って、それを大事に使っていたらいずれは消耗品のみだけで大体生活が成り立つようになっていきます。
そうしたら、ほとんどお金のかからない生活になりますから、実はお金に困るということが本当少なくなるように思います。
だからこそ、セールスだから買い時と考えるのはナンセンスではないかと考えています。
売っているセールス品が本当に満足でき欲しい物だとすれば、迷わず購入したって良いと思います。
でも、なんとなく欲しいとか、2番目に欲しい物とか中途半端な時は買わない方が良いと思います。
セールというのは企業が在庫が余っているので、それを売り払ってしまおうという機会作りに過ぎないのです。
お店の店舗責任者を正社員でやっていいた時期もあるので、よくわかりますが、メーカーからメーカー在庫を格安で買取、それをセールで販売していました。
なぜか粗悪品ではないのに粗悪品を売っているような気分にもなりますし、お客さんにとてもお勧めできる物ではなく、いつも会社の方から「売れ売れ」と指示があり、心の葛藤がありました。
だからこそ、売るのも買うのもセールスは嫌いなのかもしれません。
最後までご覧頂きありがとうございます。
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